2018年1月10日水曜日

「とんでもないところに来た」って!?

1月7日と8日、システマLAのインストラクター三谷さんのセミナーに出てきました。

帰りがけに更衣室で会った参加者に、
「ふだんはどこのクラスに出席されているのですか」と聞いたところ、
「今回は初めてです。三谷さんの『システマ戦闘学』を読んで、興味を持ちました。
調べたらセミナーがあることが分かって……。でも、参加してみたら、
とんでもないところに来てしまったな」と。

その方はお子さんが空手を始めたので、一緒に空手を習い出したという方でした。
私が「ひさしぶりに聞いたな」と思ったのは、
「とんでもないところに来てしまった」という感想でした。

以前は、セミナーに出ると、よくそういうコメントがあったんですね。
まさに軍隊格闘技という感じで、お互いにバチバチ打ち合ったり、
関節技をかけたり、これでよく怪我しないなという風景が繰り広げられてしました。

まさに三谷さんのセミナーはそんな感じでした。

でも、いまは「自分の動きを内観する」インターナル系のドリルが多くなって、
どちらかというと、静かな感じです。

システマに興味を持たれる方は、YouTubeの動画などを見て来るも多いはず。
かなり過激なものもありますが、実際のクラスに参加すると、
むしろ「えっ? 動画と違う」という感じを抱くことも多いと思います。

三谷さんのシステマは、そういう意味で「軍隊格闘技」に憧れている人には、
最適なシステマだと思います。
三谷さんの体の動きも素晴らしく、なかなか真似できるものではありません。

だから、冒頭の参加者がシステマを習おうと、国内の他のクラスに行って、
三谷さんみたいな人が大勢いると思うと、大いに肩すかしをくらうのではないかと。

これからシステマを始める人は、
システマはインストラクターはいろいろな方がいるので、
可能であれば、いろいろと見てみることをお勧めします。
システマは型も試合もないので、本当にやっていることがバラバラです。

それに各自のインストラクターの経歴を見てもらうと分かると思うのですが、
だいたいシステマ経験年数が4~5年でインストラクターになっています。
他の武道で言えば、初段、黒帯になったばかりといったところです。
もちろん、他の武道で言うところの師範クラスに相当する実力を持った方もいますし、
経験数が少なくても天性のセンスを持った方もいます。
本当にそこはいろいろです。

自分自身で言えば、あまりに「実力」には期待しないでほしいなと(笑)。
むしろ、インストラクターは、システマ学習者の代表として、
「システマの練習の音頭を取る役割の人だ」的に
思ってもらったほうがいいかなと思っています。
プロテスタントで言うところの「牧師」さんみたいなものです。

ただ、「いろいろ見てみたほうがいい」とは分かっていても、
実際にはシステマのクラスが少なくて、見られないのも現実だと思います。

でも、どこのクラスに行っても、システマの動きは学べると思います。
最低限のシステマの原理と動きさえ学べば、日本国内はもとより、
世界中のシステマクラスに参加してシステマを学ぶことが出来ます。

冒頭の参加者さんが今後もシステマを続けられるかは分かりませんが、
とりあえず、どんなクラスでも参加してほしいなと思った次第です。

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