2017年6月13日火曜日

スポーツ嫌いとシステマ

システマ湘南のアフターの飲み会で、参加者の奥さんが同席していました。
システマを勧めたら、「運動嫌い」だからとのお答え。
でも、運動嫌いでもシステマを始めている方(女性)は大勢います。

スポーツ庁が「スポーツ嫌いを減らす」と目標を立てて、波紋を呼んでいます。
中学生で現在、スポーツが「嫌い」「やや嫌い」を合わせると16.4パーセント。
(個人的には、もっと多いと思う。アンケートとはいえ、「嫌い」と答えると、
ださいと思われると思って、「好き」に丸をつけてしまう子もいるに違いない)
それを5年で半分に減らすというのです。

これに対して、余計なお世話だとか反論が飛びかっています。
確かに、そうですね。

だいだい私も「スポーツ嫌い」というか体育の授業が嫌いな口だった。
名前がヨッシーで「ヨ」で始まるから、体育の試験があると一番最後にやらされる。
これが非常に嫌だった。

他の皆はもう実技の試験が終わってのびのびしている。
そのうえ、だいたい何割ぐらいが出来て何割ぐらいが出来ないかも全て分かっている。
そこへ最終演技者として出ていくわけですから、その緊張感が嫌でした。
そもそも私は、ものすごく緊張感に弱い子どもだったからです。

だいたい学科の試験はひと前で、テストの結果を発表することはないじゃないですか。
だが、実技=音楽、図工(美術)、体育は人前で披露しなければいけない。
下手な子には、恥をかせるようなもので、いじめの温床にもなりえると思うのです。
同様に、音楽のテストも楽器を人前で弾かねばならず、
それも体育と同じく常にラストにやらされるので、非常に嫌でした。

いじめなどが問題になるのに、なぜ実技の試験がいまだ問題にならないのか不思議。
だから、体育の授業をなくさない限り、「スポーツ嫌い」は減らないと思うのです。

運動すること自体、体を動かすこと自体は、人間は嫌いではないと思うのです。
しかし、体育という授業があるから嫌いになる子どもは多いのではないでしょうか。

システマ東京の北川インストラクターが「キッズ・システマ」として、
子どもたちに体を動かす楽しさから教えているのはとてもいい試みだと思っています。

システマとは「運動」でも「スポーツ」でもなく、
「自分を知る」ことを目的としたものです。
軍隊格闘技というと、激しいものを想像されてしまうかもれませんが、
戦闘で生き残るは、決して運動神経のいい人ではありません。

なんとか、子どもばかりではなく「運動嫌い」という大人にも、
システマに目を向けてもらえるように工夫できないかなと思っている、この頃です。

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