2017年2月9日木曜日

「みんなイノベーションが足りない」(クオン師の言葉1)

1月に行われたクオン・リー師のセミナーのレポートを
『月刊秘伝』誌に依頼されてまとめているところです。
だいたい書き上げたのですが、クオン師にインタビューして、
雑誌には引用できなかった箇所を紹介したいと思いました。

クオン師は世界各地からセミナーの依頼があるのですが、
その理由は「他のインストラクターとは違った解釈があるからではないか」と言います。
「それはどういう点ですか」と聞いたら、自分では参加者たちが自分の解釈のどこに、
魅力を感じているのかは分からないけれどと前置きしたうえで、

「世界中には今、インストラクターやIit合わせて700人いるらしいです。
私は2000年からブラッドのところに行って、システマを学んでいますが、
すぐに教える立場となりました。
しかし、ブラッドと同じことが出来るわけもありません。
早急に自分の教えるスタイルを作る必要に迫られました。
自分でイノベーション(「技術革新」という意味だが「創意工夫」という感じだと思う)しなければならなかったのです。
ブラッドのやっていることを自分の中に落とし込むためには、
システマを学ぶ一人の生徒として自分の中でのイノベーションが必要でした。
多くのインストラクターがいますが、イノベーションをしている人は少ない。
イノベーションが足りないと感じています」

つまり、クオン師は自分は常にイノベーションを行っている。
それが魅力となって、多くの海外から招聘されるのだろうと答えてくれていました。
「イノベーション」という言葉を使うあたりがボーイング社のエンジニアらしいです。

システマ大阪のインストラクターの大西さんも、
他の日本人インストクラターによく言っているのですが、
「みんな、創意工夫が足りん」と。

自分にも耳が痛い言葉です。
自分で下手に創意工夫したら、システマの「核」から外れてしまうのではないかと
不安になってしまいます。
だから、セミナーで教わったものを自分なりに理解したうえで、
余計な情報を付け加えることなく、みなさんとシェアしたいと思ってしまうんです。

自分に圧倒的にインストラクターとしての体験が
不足していることもあると思うのですが、
「イノベーション」少しでも心がけてみようかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿