2017年2月9日木曜日

インストクラターへの苦言(クオン師の言葉2)

クオン師のインタビューでは、日本人の熱心さを褒める一方で、
一方向性だけに行ってしまいがちな日本人に対しての
苦言も含まれていました。

「ミカエルを理解するために、いろいろなシステマを見てほしい」と。

引き続いて、こんなことを言っていました。

「システマの動きは、完璧で動きとしては理想形です。
完璧性があるから、動きの中では常に継続性があって、とどこおりがありません。
しかし、システマの動きは完璧であっても、人間は完璧になれません。
ですから、システマを学ぼうとして、大きなサークルの中の一部を取り出して、
それをトリガー(きっかけ)にして理解していこうとする人が多いです。
ところが、小さな部品を取り出して学んでも、その部品を一つにまとめたものが、
完璧なものになるかというと、そうではありません。
全体を網羅する学び方をしないと、大事なことは分かりません」

「インストラクターは何かを生徒に教え、何かの情報を生徒に伝えます。
しかし、マスター(たぶんブラッドのことだと思う)が言うには、
往々にしてインストクラターは自分の弱さを生徒に伝えてしまう。
現状では、そうしたインストラクターが多いのです」

ここでクオン師の言う「弱さ」という表現が分かりにくいのですが、
この弱さとは何かと聞いたら、精神的なもの、肉体的なものも含むそうです。
たとえば、自分の好きなワークだけを教えてしまう。
たぶん、そうしたことも弱さだと言っているのだと思います。
「弱さ」を教えてしまうという指摘は非常に考えさせられました。

「自分では気づいていない弱さまで生徒に教えてしまうことも多いのです」
では、どうしたらいいのか。

「(全体を網羅するためにも、弱さを伝えないためにも)
システマのソース(源流)に触れる必要があります。
定期的にマスターであるミカエルやブラッドの元に行く必要があるのです」

これも以前、大阪のインストラクターの大西さんから、
「インストラクターにやるんやったら、毎年、ミカエルかブラッド、
どちらかに直接会いに行かなければならない。
今、マスターが何をしているのか、直接見てこない人間に、
インストラクターをやる資格はないだろう」
と言われたことがあって、その発言を思い出しました。

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