2017年2月10日金曜日

「デモで何を参考にしているのか」(クオンの言葉3)

これまで2回のクオンの言葉は、私がインタビューで聞いたもので、
日本人のシステマ修行者に伝えたいこという質問の答えでした。

実は、このインタビューはクオン師の時間の都合で、
懇親会の席で行われたものでした。
なかなか騒がしてくて大変だったのですが、
他の参加者がこんな質問をしました。

(他の人が聞いていたので、自分はメモを取っていません。
前回2回分はメモありですが、以下は記憶です)

「クオンはブラッドのセミナーによく参加していますが、
ブラッドのセミナーのどんなところが参考になりますか」

それに対するクオンの答えは、
「ブラッドのセミナーで行われるドリルそのものは、
私にとって新しいものがあるわけではありませんから、
そんなに参考にはなりません。
私が一番参考にしているのは、ブラッドのデモです」

こう聞くと、私のような者は、
やっぱりデモの動きを参考にしているのかと
思ってしまうわけですが、

「デモで参考にしているのは、ブラッドの動きではありません。
ブラッドがどんな動きをしているかではなく、
私が参考にしているのは、ブラッドの視線なのです。
ブラッドがデモの中で、何を見ているかなのです」

「そして、私が生徒たちの前でデモをする時には、
できるだけブラッドの視線で行うようにします。
ブラッドが見ていたものを、私も見ようとして、
デモをするのです。
ですから、ブラッドのデモが一番参考になります」

これって会社の中でも同じですよね。
上司から言われた個々の内容ではなくて、
上司が何を見ているのか意識するほうがよほど重要です。

そういうことって、よくビジネスの世界では
言われるのですが、デモに関しては思っていませんでした。
ミカエルやブラッドが何を見ているのか、
それを意識してデモを見ることは難しいかもしれませんが、
確かに、それを意識することは、細かい動きに注目することよりも、
大事なことかもしれませんね。

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