2016年9月6日火曜日

言葉が分からなくてもキャンプに行く

トロントキャンプは約120名ほどの人間が参加して、
日本人が7名(うち1人はスタッフのKさん)。
確かに20ヶ国以上の人が集まったと思うのですが、
Kさんを除けば、日本人グループは、
英語が喋れない人の集まりでした。

モスクワでも、ロシア語も英語も話せないのに、
毎年多くの日本人がモスクワの本部を訪れます。

なぜ日本人が、言葉も分からないのに、
こんなに海外のセミナーに参加するのでしょう。
日本では、武道などの稽古事に「見とり稽古」という習慣がある
ことも無縁ではないような気がします。

だいたい日本の技って、職人さんもそうですが、
「見て盗め」の世界が基本。
いちいち丁寧に教えてくれません。
先生も「見せたら教えたこと」という意識があったりします。

明治維新後に、西洋文明に追いついたのも、
多くの職人さんが見て、西洋の様々な技術を見ることで、
すぐに真似が出来たことも大きいです。

今の学校教育で「見て盗め」なんて言ったら大変ですが、
それでも日本人の中に「見れば理解できる」という
感性があるような気がします。

(もっとも、海外から日本へ武道や伝統技術を学びに来る
西洋人が必ずしも日本語を話せないことを考えると、
学ぼうと意識は、言葉を超えるのかもしれません)

あと日本人的にはその場の雰囲気、
マスター(ミカエルやブラッド)と同じ空気を吸える空間にいること、
そうしたことを重視する傾向もあるかもしれません。

今回のキャンプで、欧米人の中に言葉が分かるはずなのに、
どう考えても指示されたこととは違うワークをやっている人がいました。

これは欧米人に限らず、日本のセミナーでも見られる風景です。
言葉が分かっても、なぜか違うことをやってしまう人がいます。
言葉が分かること自体が、ワークを理解する必要十分条件ではないのです。

システマ東京のインストラクターの北川さんも、
「言葉が分からなかったから、かえって理解が深まったところがある」と
言っていたことがありました。

ただ、やっぱりもう少し英語は理解できるようになりたいですが……。

次回は9月10日、場所は鎌倉武道館ですが、
時間は13時からとなりますので、
お間違いなきようにお願いします。

写真はトロントキャンプで、ブラッドから軽くストライを打たれる自分。


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